SILverstarトップページへ
トップページコラム>TRPG論
TRPGについて論ずる

その1…「ロールプレイ」とはなんぞや

TRPGは「テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム」の略称で、直訳すると「卓上での会話で役を演ずるゲーム」ということになる(微妙にニュアンスは違うが)。

「役を演ずる」ってなに?と思う人もいるだろう。

演技すること?否。卓上で「演技」するゲームならば、「テーブルトーク・アクティング・ゲーム」になってしまう。

TRPGの卓は劇団ではないので、必ずしも「演技」をする必要はない。

企業で働く人やサービス系のバイトをやってる、もしくはやっていた人なら、接客マニュアルの中に「ロールプレイ」という言葉があるのを目したことも有るだろう。

ここに書かれているロールプレイとは、各人がある状況下で適切な対処のしかたをできるようにするための練習のことを言う。

状況・背景を設定され、それに応じて行動を行う。こういった状況はTRPGと似ている気がしないだろうか?

TRPGとは、シナリオ進行兼行為や判定の裁定役のゲームマスターが示した状況において、プレイヤーがどのような行動をするか申告し、ゲームマスターはその行動に裁定を下す。

要はそれだけでTRPGは成り立つのである。

「演技」や「演出」などは二の次で、マスターの話を聞いて、それに対してレスポンスを返す、TRPGの基本はたったそれだけである。

ただそれだけだと淡々としすぎる(というかある意味ゲームブックをやっているのと変わらなくなる)ので、各々キャラクターに設定や性格などの個性を設けて、それを演技・演出するのである。

ただ、演技や演出といったものは、時にはゲームの流れを妨げる結果を生むこともある。

ある「演出重視」のシステムの素になったシステムのリプレイに書いてあったことだが、まだ今時の「ストーリー志向」なるものに染まっていないプレイにおける「演出」というのは以下のとおりである。

「判定の際はなんか演出を添えてくださいね」

「演出?・・・う〜ん・・・」

「考え付かなければ判定するだけでいいですよ」

といった感じである。

「演出」の考えすぎで長考してゲームの流れを止めるぐらいなら、演出なしで行動宣言のみの方が流れをつかみやすい。

演出するかしないか、それは個人の自由ではあるが、ゲームのテンポを崩すような演出なら、ないほうがマシである。

→TOPページへ

→TRPGコラムTOPへ