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TRPGについて論ずる

その3…キャラクターを認知させるためには

TRPGの世界では、さまざまなキャラクターを体験出来る。

自分と違う性別、自分と違う年齢層、自分と違う職業等々。

人間の思考ってのはあいまいなもんで、TRPGの世界にいるのはキャラクターだと認識していても、実際はプレイヤーがその世界に存在しているような錯覚をかもし出すことがある。

何故かってーと、それは多分以下のような理由だろう。

1.キャラクターの外見をイメージできない

キャラクターシートの「描写」の部分を埋める、つまり絵を描いていないとか、キャラクターの外見に関する説明をうまく出来ないため、キャラクターの外見の情報が不透明になっているのだ。

そうすると、そのキャラクターの外見イメージは、そのキャラクターの要素で唯一はっきりしている「プレイヤーの外見」に直結してしまうのである。

2.セリフが全部プレイヤー発言

プレイ中の発言が全てプレイヤーから出ている、つまりキャラクターというフィルターを通していない、ということである。

プレイヤー発言とキャラクターのセリフの境界線がないので、キャラクターの性格=プレイヤーの性格と判断されかねない。

「キャラクターはプレイヤーの分身」とはよく言うが、全てが同じだとかえってイタイ、としか言い様がない。

とはいえ、なにも原因は見せる側にだけあるというわけではない。

受け手側にも聞いた発言からイメージをふくらませる創造力が足りないと、一人のプレイヤーが演じたキャラクターは皆同じ風に見えてしまうことだろう。

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