TRPGにおいて、剣や槍などの武器、鎧などの防具を始め、キャラクターの持つアイテムは、魅力的なフィーチャーである。
TRPGが日本に普及し始めた当初では、作られたキャラクターは「無名の冒険者」のひとりにすぎず、そこから数々の冒険をこなして、世界を救う英雄になるものが多かった。その冒険で得られる武器や防具、アイテムを得て、さらに強くなっていくのだが、たとえ魔法の武器であっても十把一からげの物が多く、新しく強力なアイテムを得られた場合、それに取り換える、というのが常だった。
長いヒーロークエスト・キャンペーンでは、強大な敵に打ち勝つ為に、伝説の武器や強力なマジックアイテムなどが登場することもあり、そのアイテムには大抵、特有の名称がある。また、キャンペーン中に使われたアイテムに、そのアイテムを使ったキャラクターの名前が冠せられることもあった。
最近では、「自分専用のアイテム」を使えるシステムが増えてきている。「BoA」や「アルシャード」の魔器や「ゲヘナ」の銘刀などがそれにあたる。しかしながら、そういう自分専用のアイテムをただの「便利アイテム」扱いしてはいないだろうか?
唯一無二の存在として、また自分(自分のPC)の分身として、愛を以て命名してあげるべきじゃないかと、わたしは思う。考えても見て欲しい。「魔器使いの○○」と「●●(魔器の名称)使いの○○」とでは、固有名詞のぶん後者のほうが格上な気がすると思わないだろうか?
過去に綴られた英雄伝説や活劇小説などでは、主人公やそのライバルとなる者にはたいてい、量産品ではない、名のある武器や防具、特殊な用途のアイテムがついてくる。
本コンテンツでは、そういった「名前のある」アイテムをまとめてみた。キャラクターの持つ特殊アイテム、キャンペーンで登場する伝説の武具などの名前をつける際の参考にでもしてもらいたい。
また、特殊な効果のあるアイテムには、その効果にも注目してみたので、特殊アイテムを作る際の参考二してみるのもいいだろう。
各アイテムにはちょろっと調べた程度の解説を付随させているが、調べた文献やサイトの中にはイカサマ的なモノもあったかも知れないので、もし間違っていたのならご容赦願いたい。