8世紀ごろにイギリスで成立した英雄伝説「ベオウルフ」の主人公ベオウルフの剣として知られる。「ベオウルフ」イギリスで成立した物語ではあるが、舞台は北欧であり、北欧神話に登場する巨人などの名前も出てくることから、当サイトでは北欧神話系の話としている。
フルンティングはベオウルフが使った武器として有名だが、物語の中では戦いの場面でフルンティングは登場しない。というより、海の魔物と戦いに赴く際、宮廷道化のウンフェルスから借り受けたが魔物には効果がなく、偶然手に入れたヨトゥン(霜の巨人)の剣で戦って魔物を倒したのだ。
魔物との戦いのあと帰還したベオウルフは、無事だったフルンティングをウンフェルスに返却しており、ベオウルフの手元には残っていない。
その後ベオウルフは王となり、竜と戦って相討ちになり、最期を遂げる。
結局ベオウルフがフルンティングを持ったのは海の魔物と戦った時だけで、しかも魔物に対して役に立たなかったということだが、魔物に通じなかった、というだけでフルンティングは紛れもない名剣である、はずである。