伝説のアウトロー、ビリー・ザ・キッドが使っていた銃。
コルト社がシングル・アクション・アーミーをダブルアクション化したモデルがこの「サンダラーM1877」で、普通は「ライトニング41」と呼ばれている。
ライトニング41は、SAAよりも多少小型化されており、弾丸は通常.38口径のものを使用し、ビリー・ザ・キッドもこの.38口径のものを使用していた。
グリップの形状がSAAと違い、特徴のある形をしているため、ガンベルトに差している状態でも見分けがつくらしい。
ビリー・ザ・キッドは「二挺拳銃」のガンマンとして有名だ。二挺拳銃をするためには、シングルアクションでは撃つたびに撃鉄を起こさなければならないため、トリガーを引くだけで撃てるダブルアクションである必要がある。当時SAA、しかも44口径の銃が主流の時代に、ダブルアクションの38口径の銃を使っていたガンマンは限られているだろうし、ダブルアクションの銃が出回る頻度もそれほど多くなかっただろう。
そういう理由でこの銃を使っていたと言われているようだが、ビリーはリンカーン郡戦争の後、牛の強盗犯としてパット・ギャレットに逮捕されており、その後脱獄する際にはどこからか銃を手に入れていた、という話もあり、このサンダラーM1877もビリーが使っていた銃のなかのひとつ、というだけのことなのだろう。
ちなみに「真・女神転生TRPG〜覚醒篇〜」では、所有者が「呪い」になる呪いの拳銃ということになっているが、サンダラー自体にはそんないわくはどこにもないし、ビリー自身が呪われていたという逸話も特にない。