ACT.1 接触
Chapter.1 序章
section.2
- GM
- 次の日、学校です。
- 葬介
- するとアレなんでしょうか。普段は学校行ってて平行して調査、になるんでしょうか。
- GM
- そういう事。という訳で、「ローマの方から留学編入して来た御二人を紹介します」
- 吼児
- お〜。どの辺がローマン?
- 葬介
- 全然日系です。「魔威(まい)葬介といいます、宜しく御願いします。日本の事よく分らないので、色々教えてくれたら嬉しいです」
- 吼児
- 『魔威ペドロ葬介』とかいうのかな、フルネーム。
- 葬介
- 洗礼とか全然してないです。
- GM
- もう一人、仄も紹介されます。
- 吼児
- 『魔威仄』?
- 葬介
- いや、『関(せき)仄』です。どこぞのデス○スクを思い出さないように(笑)。
- GM
- こちらは大人しそうな女の子だ。
- 吼児
- サイズとカラーリングは?
- GM
- さあ。
- 葬介
- 身長は約160、髪は黒で。
- 吼児
- ところで全員同じクラスなの?
- GM
- 何故か全員同じクラスってコトで。
- セティ
- ほいなー。
- 葬介
- 学園生活そのものが殆ど初めてなので、物珍しそうにヒョコヒョコと鞄や中身を見ています。「コレが日本の教科書かー」みたいな感じで。
- 吼児
- にしてもどっかキャラ的にローマンなトコ、無いの?それっぽいコスとか、イタリア人ぽくエセ関西弁、或いは語尾に『ローマ』とか。
- 葬介
- そういうのしないとダメですかー?
- GM
- ちなみに竜堂学園の制服は学ランにセーラーだ。
- 葬介
- 転校生であることを利用して「この学園って見るトコあるの?」とか訊いてみます。
- GM
- 見るトコねぇ。男と女、どっちに訊く?
- 葬介
- では、地雷を踏んで女子に。
- 吼児
- 何が地雷か。
- GM
- 成程。「見るトコ?結構あるけど。……見栄えのいいのといわくつきのトコ、どっちがいい?」
- 葬介
- え〜と、両方じゃダメ?
- 女の子
- 両方ねぇ……わかった、私に任せなさい!
- 葬介
- うわぁ〜(笑)「わ、わかった……悪いけど学園、案内してくれるかな」
- 女の子
- いいよ。私は妙子。冬木妙子(ふゆき・たえこ)。
- 葬介
- 宜しく、妙子。
- 妙子
- よろしく〜。じゃ、案内するね。こっち
- 葬介
- ヒョコヒョコ尾いて行きます。
- GM
- というわけで色々案内したり、『いわく』の話をしたり。
- 葬介
- どんな話でしたか。
- GM
- いわゆる七不思議って感じの、君にとっては他愛の無い話だ。
- 葬介
- 魔物は関係無しか。取敢えず安心しつつ「有難う妙子、助かったよ。向うが長かったから、こちらの事が全然分からないんだ。名前は日系だってのに」
- 妙子
- “帰国子女”ってコトか。何だかカッコイイね。
- 葬介
- そんなんじゃ無いよ、只の御上りさんだって事さ。
- 妙子
- まぁ確かにあんまりソレっぽいトコは無いかな。
- 葬介
- まぁ……「とにかく有難う」
- 妙子
- うん。じゃあそろそろ戻ろっか。
- GM
- 二人は戻って来るのですが。
- 吼児
- 一方その頃、でいい?
- GM
- 一方その頃。
- 吼児
- もう片方の転校生を学校案内してていいですか。
- GM
- 実は君もこの前転校してきたばかりだ。
- 吼児
- ぐは。
- 葬介
- がはははは(大笑)!
- 吼児
- いや、一日の長って奴だ。案内ぐらいは全然オッケーだろう。
- GM
- 案内だけならね。
- 吼児
- では、案内しながら。「こっちで珍しいモノはあったかい?」
- 仄
- うん。こういうの、初めてだから
- 吼児
- 向うの人等ってパスタとピザばっか食ってんの?
- 仄
- ……わからない
- 吼児
- ……え〜、「あっちの舞威ってのとはどういう……関係?」
- GM
- (葬介に)どういうコトにする?
- 吼児
- 『彼の所有物です』とか?
- 葬介
- 大惨事だ!明確な悪意を感じる(笑)。
- 仄
- 彼は私のパートナーなの
- 吼児
- パ、パパパパパートナーっていうと、どの位?一緒に暮らしたり、一緒に御飯食べたり、一緒に寝たり……すんの?
- 仄
- うん
- 葬介
- 何か見てない所で凄い発言をされている気がする!
- GM
- ホントの事だろう。
- 吼児
- しょの辺の詳しい話しは後で訊くとして……何だってローマから、今、二人で?何の都合なんだ?
- 仄
- 彼と私の両親が事故で亡くなって……それで、家族の当てが無いかと日本に来てみたけど、居なくて。だから今、二人で生活しているの
- 吼児
- 重いんだか『舐めんな』ってんだかビミョーな話だ。って、俺も似たようなモンか。
- GM
- 口から出任せですが。
- 吼児
- 危ねぇ。ヤローが一緒ってんで無ければ冷蔵庫あたりに貢いだりしに逝く所だった。
- 葬介
- ガタガタガタガタ何しようとしてますかアナタは!
- 吼児
- 別に〜100点払ったわけでも無し、アンタのモンってんでもあるまい?
- 葬介
- このヒト……!
- 吼児
- そか、色々大変なんだな
- 仄
- ううん、そうでも無い。大丈夫
- 吼児
- 「……わざわざローマからってんだから、オバケ退治……とか思ったんだが、そっち関係者ってワケじゃないのか」首からなんか下がってますか?
- GM
- ロザリオ下がってる。礼拝とか行く訳じゃないけど。
- 仄
- どうしてそんな事訊くの?
- 吼児
- いや、ローマって聞くとソッチの連想をしちまうんだ。最近、この辺物騒だし。
- 仄
- そんなに危ないの?
- 吼児
- ああ
- 仄
- じゃあ、気を付ける。有難う
- 吼児
- いや、礼を云われるような事は何にもしてないけど。え〜と……そだった、俺は貫穿(つらぬき)吼児。
- 仄
- ……吼児くん
- 吼児
- ……吼児くん……それイイ。もっかい言ってくれ
- 一同
- ……。
- 吼児
- まぁ、ともかく。実の所、俺も似たような事情でこの街に越して来たばっかりでさ、気になるんだ。だから何か困ってたり要り用だったりした時は、何時でも言ってくれよ。
- GM
- 有難う。でも多分、大丈夫
- 吼児
- あぁそうでしょうとも。『パートナーも下僕(しもべ)もロボットも、二人居れば足りてしまうモノだから』ってか。どうしてくれようコンチクショー。
- セティ
- “知られちゃいけない”ですか。
- 葬介
- 萌っ娘飼ってるアンタが言うか。
- GM
- といったところで教室に戻りますか。
- 吼児
- ありゃ、あっちはあっちで宜しくやってらぁ。
- 葬介
- む、知らない男と一緒に居る。
- 吼&葬
- 嫌な言い方だ(笑)。
- GM
- ワイワイ騒いでいると妙子が「どしたのー?」
- 吼児
- タイ子さんってどんなん?
- GM
- タエコだって。どんなんって言われても…フツーの、噂好きの女のコ。髪は黒のセミロング、ボブ系…かな。
- 妙子
- そういえば、一緒に来た関さん、だっけ。知合いなの?
- 葬介
- ああ。
- 妙子
- ふ〜ん、仲良いんだ。
- 葬介
- そうだね、付合いは長いから。
- 妙子
- へぇ〜、幼馴染ってヤツ?
- 葬介
- まあ、そんなもんかな。
- 妙子
- そっか。もしかして一緒に住んでるワケ?一緒の釜の飯食ってたり?
- 吼児
- 一緒の釜の風呂入ってたり?
- GM
- 流石にお風呂までは一緒じゃ無いかなぁ。
- 葬介
- 食事位なら何度か一緒にとったよ。……何か変かい?
- 妙子
- う、ううん別にそんなんじゃないけど。変なコト訊いてゴメンね。
- 葬介
- こっちこそ、何か変な所があったら教えてくれ。日本の暮しは初めてなものだから。
- 妙子
- うん、まぁ……聞きたい事があったらなんでも訊いて頂戴。ま、私だけじゃなくクラス皆、何か訊いたら教えてくれると思うから。
- 葬介
- ご厚意に甘えさせて貰うよ。でないと右も左も判らないから。
- GM
- (セティの方に)ところで、君も同じクラスなのだが。
- セティ
- はい。
- 吼児
- なら、知ってはいるんだよな。どんなんだ?
- GM
- 外人?日系人……って事になってんのかな。
- セティ
- あ〜、髪の色が酷い事になってるんですよね。染めてる……で通るのかな?
- 吼児
- コイツはコイツでピンクなのか。
- セティ
- ピンクじゃないよ。水色だけどさ。水色から青って感じ。
- 吼児
- みずいろねぇ……(ボソッ)。
- セティ
- 今何か言ったー!ぽんこつ言うなー!
- 葬介
- 下世話な話なのですが、<能力感知>って使用すると周りに判っちゃうモンなんでしょうか。
- 吼児
- 下世話な能力感知?妖怪アンテナが下の方に付いてるとか?
- セティ
- 下品な(笑)。
- GM
- パッシブなので、感知自体はバレないよ。誰が“能力”を持っているのかが判るだけだけど。
- セティ
- じゃ、何気に能力感知を。
- GM
- お?おーおーどうぞ。
- セティ
- そういえば、先週入って来たヒトはどうだったんだろう。
- 吼児
- 取るに足らないっスよ。ケンカのベース、14も無いし。
- GM
- <隠匿>は出来ないのか?
- 吼児
- そんなCP無かったから全然出来無ぇよ。もう、ダダ漏れ。
- 葬介
- こっちも<隠匿>出来ませ〜ん。
- セティ
- 15ですよ。
- 吼児
- 17ですよ。
- セティ
- 負けたー!
- 吼児
- 歳が。
- GM
- 何故今まで気付かなかったんだろうって感じで(葬介、吼児を指して)この辺にだだ漏れな人間が居るのですが。
- 葬介
- わー、ダラダラダラダラ。
- GM
- 仄もそうだね。あと一人、“能力”を持っていそうなのが居る。
- 吼児
- 妙子はん?
- GM
- 妙子は普通の人間だ。
- セティ
- じゃあ、どちらさんでしょう。
- GM
- 教室の一番後ろ、窓際の席に居る女子生徒だ。名前は……ちょっと気まずいんだが一条 光(いちじょう・ひかる)という。
- 吼児
- うわ、全然ダメだぁー。
- 葬介
- 超バルキリィ。勝てる気がしねぇー。
- GM
- 頬杖突いて窓の外を見ている彼女、染めてんのか脱色してんのか、淡い色の髪をポニーテールにしている。
- 吼児
- GMのシュミ丸出しやね。ダウン系?
- GM
- どうかな。ちょっとトロンとした目でずっと外を見ている。周りを気にするでも無く、周りに気にされるでも無く、何だか影が薄い。見た目はクラスで一番カワイイんじゃないかって感じだけど。
- セティ
- ……フッ。
- GM
- 『私の方がカワイイわ!』と主張するのであればどうぞ、張合って下さい。
- 吼児
- 妙子サンは?
- GM
- 妙子ちゃんカワイイヨー。ただ、一番とかいう感じじゃあ無い。
- セティ
- じゃあ光ちゃん……一条さんの所に寄って行って、横から覗込みます。「何見てるのー?」
- 光
- 何も…外を見ているだけ
- セティ
- 「何か在るの?」ちなみに何か見えるんでしょうか。
- GM
- いや。「外をボーっと見ているのが好きなの」
- セティ
- ふ〜ん……。あ、そうそうそうそう。ちょっと思ったんだけどぉ
- 光
- 何?
- セティ
- ちゃんと隠しといた方が……良くない?
- 葬介
- 単刀直入だー。
- 吼児
- 自分で視といて不躾っていうか。
- セティ
- 力が有るヒトは狙われる事があるっていうし
- 光
- 気を付けるわ…
- GM
- どんな感じの声かな、やはり今なら雪○五月あたりなのかな。
- 吼児
- はいだらー!?まぁ、今時ヒロインってコトか(2004年7月現在)。
- セティ
- そういえばさぁ、つい最近入ってきた2人…3人だっけ。皆んな何か『使える』みたいだよね。
- 光
- ……そうなの?
- セティ
- あ、気付いて無かった。
- GM
- ちなみに彼女自身についても、『気が付いたらココに居た』って感じだね。
- 吼児
- ……うわ。
- 葬介
- ……うわ。超“魔法少女ア○”ちっくなんですが。
- セティ
- まさか、人間に化けて入って来ているとか?
- 吼児
- どっちが化けてんだか。髪の色で敵味方を区別しているのか?
- セティ
- 何となく。
- 葬介
- 成程、黒髪の人種は敵だと。
- 吼児
- 『黄色い日本をブッ潰せ』と。あ、ちなみに俺は全然日本男児ですよ。
- 光
- ……もう良いかしら?
- セティ
- え?……あぁゴメンゴメン
- GM
- というわけで向き直り、また窓の外を見ている。
- 葬介
- 窓の外には?
- GM
- 特に何も無い。
- セティ
- 「コレは……何となく仲良くなっておかねば。新しく入って来たあの2人ともねっ」キラーン。
- 葬介
- こちらも授業中にでも能力感知をやっておきたいのですが。
- 吼児
- うわ、コイツも妖怪アンテナか。
- 葬介
- いやあ、やっぱりあれば便利ですもん。……14。
- GM
- <隠匿>する人はどうぞ。
- 吼児
- ダダ漏れ。
- セティ
- なんとなく16です。
- GM
- 判るのは、仄と吼児の2人分。
- 葬介
- 隠された。強ぇ〜。っていうか自分は一番弱いんじゃなかろうか。
- 吼児
- 何の冗談だ。
- セティ
- 気の所為。
- GM
- さっき『気を付けろ』って言われたから本気で隠してみただけなのだが。
→section.3