ACT.1 接触
Chapter.2 吸血鬼の黄昏
section.4
- 葬介
- こちらの方で良いでしょうか。
- GM
- では、そちらの方に行きましょう。
- 葬介
- えーと、仄が動かなくなったので「すまん、助けなきゃならない命がある。直ぐ戻る!」と言って舘の方に向って駈出します。
- GM
- はいよ。結構燃え盛ってます。
- 葬介
- 退魔武具が有れば少しは保ちますよね?防具強化してあるので。
- GM
- 暫くしか保たない。
- 葬介
- ギリギリまで粘って救助活動をしたいです。「全てを助けられるとは思わないけど、助けられる処まで助けるんだ。嫌なんだよ、叫び声を聞くのは!」
- GM
- だが、火の勢いが強くてなかなか中には入れない。
- 葬介
- ぎゃぁ。吹っ飛ばせねぇー。ダメそうだ〜。
- GM
- 何処からとも無く声が。「退がっていたまえ」
- 葬介
- 「誰だ!」
- GM
- 館の周りに一陣の風が吹きます。その風は竜巻(トルネード)となって、炎を巻上げるようにして上空へ持って行く。気が付くと、館の周りの炎は全て消えている。
- 葬介
- 「誰だか知らないが、感謝する!」館の中に入って救助活動を開始します。
- GM
- 実はメイドさんたちは結構無事。煙っていうのは下の方に行くのでありまして。
- 吼児
- ヤってた連中は逃げ遅れたのね。
- GM
- 下の人達はほぼ全滅だね。
- 吼児
- うぉ。
- セティ
- ………。
- 葬介
- それでも息のある人は助け出します。
- GM
- 一炭中毒に罹ってる人も居るけど、無事そうな人達も何人かは居る。裸ですが。
- 葬介
- ここからが問題なんだが、手当てする特技とか持ってない。
- 吼児
- 『治す』とかのSSは?
- 葬介
- ダメージを減殺するヤツなら有るけど(笑)。仄が3レベルで持ってるんですが、今ポンコツなので。
- GM
- 暫くして……まだ助け出している最中でしょうか、麓の方からエンジン音とかがしたり。
- 吼児
- ディーゼル?
- GM
- いや、バイクかな。それなりにでっかいの。こちらの方に向って来ている様だ。
- 葬介
- 猫の手でも借りたいので、来た人を呼びに行きます。
- GM
- 館の前で停めて、辺りを見回している。
- 葬介
- どんな人?
- GM
- 今はヘルメット被って判らんのですが。
- 葬介
- 怪我人が居る。済まないが、手を貸してくれ。急がないと間に合わない奴が何人か居るんだ
- ???
- それに関しては心配は無い。今呼んでおいた。火事が起ってると聞いて駆けつけて来たのだが。……あの機体を動かしていたのはお前か?
- 葬介
- 速攻で来たなぁ。「そうだ、と言ったらどうする?」
- GM
- 相手は女性なんですが。黒いスーツでしょうか。被っていたフルフェイスを外すと黒髪が流れる。
- 吼児
- 知ってる人?
- GM
- 知ってる人ではある。ヘルメットを取って眼鏡を掛け直すと、珍しく髪を降ろしているのでさっきは判らなかったが……先生?
- 葬介
- 超盲点(笑)。
- 先生
- だと言うなら話を聞きたいな。この現場はもう大丈夫だ。先ずは機体を動かした方が良いのじゃないのか?
- 葬介
- 「……解った。救急隊への一報、有難う」と言って機体の方へ。
- 先生
- 礼をされる謂れは無いのだが。こちらも義務だ
- 葬介
- いや、僕の本心だよ。……仄、大丈夫か?
- GM
- 仄を出そうとすると、そのまま液体みたいなモノに浸された状態でドボッと出て来るよ。
- 葬介
- 大丈夫か!
- GM
- え〜と何て言うんだろうか、怖がったり泣いたりぶるぶる震えたりしてちょっと危ないかな。
- 葬介
- 大丈夫、大丈夫だから。もう終わったから
- GM
- 赤ちゃんみたいに身を屈めて震えています。
- 葬介
- ……済まない。いつも迷惑を掛けて
- 先生
- ……また派手にやったモノだな。街中でやったら大騒ぎだぞ。気を付けるのだな
- 葬介
- 気を付ける余裕が有ったら、気を付けてる。そんな余裕なんて無いさ。いつも
- 先生
- ……お前は今日転校して来た――
- 葬介
- 魔威葬介です
- 先生
- 成程ねぇ。こういった機体を……ローマから来たというが、まさか呪操機とはな
- 操介
- それを知っているあなたは、何者なんです?
- 先生
- まぁその話もこちらでしよう。聞きたい話も有るしな。……他に仲間は居るのか?
- 葬介
- ええ。そろそろ戻って来るんじゃないでしょうか
- GM
- というわけでそろそろ。
- 吼児
- セティはどんなん?
- GM
- 目ェ覚めるまでここに居る?焼け焦げてますが。
- 吼児
- 融合を解く。
- アナ
- 「にゃ」ぽてぽて。
- 吼児
- もう一頑張り、治してやってくれよ
- アナ
- もう一度がんばれと?合体できなくなるよ?
- 吼児
- 向うも片付いたみたいだし、もう良いだろ
- アナ
- しかたないなぁ〜
- 葬介
- いつも腹ペコ?
- 吼児
- 俺もそんなに腹減らしてるとは知らなかったよ。やっべェー。
- アナ
- (セティを指して)「このへんの焼けコゲたのを吸うかー」とか言いながらおっぱいチューチュー吸ってますよ。
- セティ
- はうっ。
- GM
- そこから火傷が引いていく。「わ〜たくさん回復だー。アイテムゲットだレベルアップだー」24点回復ですよ。
- セティ
- おぉ。
- 葬介
- えろえろ路線ですねぇ(吼児を見る)。
- 吼児
- こっちじゃ無い。俺はエロのエの字も書いて無ェ!
- アナ
- おっぱいが恋しい年頃なんだよ。
- 吼児
- ウソだろ
- アナ
- 周りを『喰う』よりはマシでしょ?
- 吼児
- 「まぁな」だけど、セティちゃんのおっぱいはアナちゃんのモノや無いんやで〜♪
- 葬介
- 何のネタだ。
- セティ
- という事は、胸の中心に有る“石”が見えてしまうのではないかと。
- GM
- あ〜、見えるかも。
- 吼児
- カラータイマー?マジで!?あの丸くて蒼くて。
- GM
- 『う・ふ・ふ』って。
- セティ
- 『う・ふ・ふ』じゃない!どっちかっていうと、“ブルー○ォーター”?
- 吼児
- 四角くて青いのか?Pワードの方かよ。じゃぁ『具合は大丈夫だったのか?さっきまで熱が90℃あったみたいだが。精密検査を受けた方が良い』
- GM
- その人にカラータイマーは無いだろ。
- セティ
- とにかくTHは治りました。
- アナ
- 吼児に向って含みの有る笑みを浮べて「ごちそうさまでした」ケフッ。
- 吼児
- くそぅ。先を越されたっていうか、何となく損した気分だ。こっちはガマンしたっていうのに(笑)。
- アナ
- もうだいじょうぶだよー。やけども治ったよー
- 吼児
- まぁ良いか。(アナに)「御苦労さん」あとセティにマント掛けてやろう。
- GM
- ファサって。
- 吼児
- うん。さて、向うは……火事!?
- GM
- いきなり竜巻が発生して消えますが。
- 吼児
- うぉっ。何だよ、今のも“スポウン”ってヤツが?
- アナ
- う〜ん、どうなんだろ
- 吼児
- ホントに収まったんなら、長居は無用か。一応他に何か居るか?
- アナ
- “魔族”はいないね
- 吼児
- ……の割には“スポウン”、トラブってるっぽい?
- アナ
- うん。なかのヒトあぶないみたい。
- 吼児
- うわぅ……(セティに)大丈夫か?
- セティ
- 目は覚めて大丈夫なんでしょうか?TH回復しただけだと気絶したままだって聞いたんですけど。
- GM
- 目は覚めたよ。SSの御蔭で。
- セティ
- え〜と、起き上がって、マントがズレてばさっと落ちて……。
- 吼児
- んが。「……無事か?まじぃトコ無いか?」
- セティ
- ふ、服が無いくらい
- アナ
- だいじょぶだいじょぶ。すこし破れただけだから
- セティ
- はぅ。み、見た…よ、ね…?
- 吼児
- 見てない。いや、『ごっつぁん』とは言っておこう
- アナ
- 正直者にごほうび〜(笑)
- セティ
- うわ〜ん見られたぁ〜!
- 葬介
- お嫁に行けましぇ〜ん(笑)
- 吼児
- カラータイマー見られたら嫁に行くか殺すしかない、とか言われたらどうしよう。
- セティ
- あんなコトしちゃった上に見られた〜(泣)
- 吼児
- 順番が色々アレだな。「……とにかく。向うで何かあったみたいだ。この辺にもう魔族とか居ないらしいから、少し休んでな」……通りすがりの浮浪者とか半魚人ににマワされる、みたいなイベントも無いだろ。
- セティ
- それだったら、行く。……そっか。アイツ倒したんだ。強いんだぁ
- 吼児
- 御蔭さんでな
- GM
- 「孔なくなっちゃったよ〜」アナが凄く残念そうな顔をしている。
- 吼児
- 「それはまた……今度、な。そしたらもっとでっかいの喰わせてやるから」向うに急ぐ。
- GM
- というわけでまぁ、なんともいえない液体塗れになっている仄を抱えた葬介がいる。
- セティ
- うわ。
- 吼児
- 1話目から粘液塗れか。本性現しやがったな。
- 葬介
- そんな事言ってる場合じゃない!
- GM
- それと、先生?いつもと違い、ライダースーツに身を包み、シニヨンだった後ろ髪を下ろしてる。
- 葬介
- 保健の先生なら、何とか出来ませんか?
- 先生
- あー、私はその類の治療法は学んでいなくてね。まぁ多分、ここから離れれば精神波動の影響も無くなるだろう。
- 葬介
- 「では場所を変えましょう。すぐにここから離れたいのです」“スポウン”を送還します。
- 先生
- なら私の後ろに乗りなさい。
- 葬介
- 御願いします
- 吼児
- なぁ、先生……じゃ無いな、今は何なんだ?
- 先生
- 先生で結構だが?
- 吼児
- そーかい
- 先生
- まぁ確かにお前達にも話が有るので、取敢えず保健室まで来なさい。
- セティ
- 今からですか?……はあ
- 先生
- ドアの鍵は開けておく。
- 葬介
- では出して下さい
- GM
- というわけでバイクはそのまま出て行く。そうした処にレスキュー隊みたいなのがワーッと到着する。
- セティ
- じゃあ、ちょっと遠回りして帰るか。(吼児に)「ねぇ、ちょっとこれ借りてって良い?」
- 吼児
- つーか、送るって。保健室行く前に着替えにゃなんないだろ
- セティ
- うん。あ、ありがと
- 葬介
- セティフラグが立ちました。
- 吼児
- 寝室まで負して行けば、な。
- GM
- ちゃらりら〜♪
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