ACT.1 接触
Chapter.3 天使の二挺拳銃
section.2
- GM
- てな訳で。
- 吼児
- 送る。おんぶの方が良いか?
- セティ
- へ?
- 吼児
- あぁ
- 葬介
- ステディが居るというのに。
- セティ
- う〜、あ〜、え〜っと。ちょ、ちょっと話したいんだけど、いいかな?
- 吼児
- 言っとくが、俺の方は何にも無いぞ。俺はタダのヒトだ。先生にも訊いてみると良い
- セティ
- ううん、私のコト
- 吼児
- ……そか。明けの明星が輝く時に還ってしまうのか。せっかく知合えたばっかだってのにな
- 葬介
- そんな、超セブンな。
- セティ
- 何、ナニ?
- 吼児
- その話じゃ無いのか?
- セティ
- え〜と、どうなんだろ?
- 吼児
- 誰にも言わないって。第一信じて貰えないしな。……ウルトラマンだなんて
- セティ
- ウルトラマンじゃない〜(泣)
- 吼児
- 確かに『マン』は酷いか
- 葬介
- ウーマン?ギャル?
- セティ
- だからって”ウルトラレDィ”は違うような気がする。
- 吼児
- 確かにビミョーに気マズい。
- セティ
- ……どっかナイショで話せるトコ、無いかな
- 吼児
- あんまり人気の無い処は、まじィ
- GM
- シシシシシ(笑)。
- 葬介
- 何故ケンKン笑いを。
- セティ
- ……?じゃあ家、どこ?
- 吼児
- 住所あの辺……の、マンション
- セティ
- じゃあ、そこ行こっか。ウチよりは近いし
- 葬介
- そっちこそ御持帰りか、コンチクショー。
- 吼児
- 何にも出ないぞ?………。
- 葬介
- 何か悩んでる(笑)。
- GM
- アナは家に帰したの?
- 吼児
- ウチで待ってて貰ってる。
- GM
- じゃ、友達と家で遊んでる。お菓子の箱とワリバシの。
- 吼児
- ああ、ガッコ付いて来るの止めさせるのに作ったんだ。ちゃんと糊付けもしてある特別製だ。
- アナ
- 『ゆくのだバルカンー!』6レベル50火力+手下一人(笑)!
- セティ
- 光の剣!?
- 葬介
- どっからツッコんだら良いんだよ、アナスタシア嬢。ストライク過ぎる(笑)。
- 吼児
- アウトだよ。……ウチ帰って来た。
- アナ
- おかえり〜。……いらっしゃ〜い。ウチにおんなのヒトあげるの、はじめてだね。
- 吼児
- そうだったか。
- アナ
- あぁいちおーQがいたっけ
- セティ
- お邪魔しますー
- 吼児
- コーヒー、有ったっけか?
- セティ
- じゃあ、ゴンゴンって途中の自販機か何かで買ったヤツを。
- 吼児
- でだ。……コイツ(アナ)邪魔か?
- セティ
- いい……けど。黙ってくれるんなら
- アナ
- だいじょーぶ、口はカタい方ですけぇ
- 吼児
- ウソ吐きだけどな。お前は何処のヒトだ。……他人に余計なコト喋ったりはしないだろ、コイツもバリバリの当事者だし
- アナ
- 吼児もイロイロうしろめたいしねー
- 吼児
- 誰の所為かはともかくな。隠し事はお互い様ってコトで。その上で何なんだ?
- セティ
- どうせならちゃんと知ってから黙ってもらおうと思ったから
- 吼児
- 俺に同じ分を出せ、と言われても応えられないかも知れないぞ?
- セティ
- あー、べつにそういうワケじゃなくて。助けてもらったお礼だと思って聴いてちょうだい
- 吼児
- ちゃんと助けらんなかった恨みだとも思って聴
- セティ
- ……大昔に、え〜とムーだかアトランティスだかといっしょに空に浮いてる国があったらしくて。そこ住んでたヒト達の血を引いてるらしいの
- 葬介
- ら螺裸ラPュぴゅピュ!(笑)。
- 吼児
- うるさいだまれ。
- セティ
- その国には8柱の神様が居て、そこんところに仕える神官の家系っていうのがあって、ウチはその一つなの
- 吼児
- でっかくて高い話だ
- セティ
- で、悪いヤツが出たら倒して、っていうのをやってたの
- 吼児
- 成程。その神の眷属だか神官の血筋だかが
- セティ
- そう、あの”石”が付いてるんだって
- 吼児
- 本当にどうでも良いコトかも知れんが、気になって仕様が無い。その”石”、何てんだ?
- セティ
- ちゃんとした名前は知らないから、”天空石”って呼んでるけど
- 吼児
- 何だって?
- 葬介
- C−タ!(笑)
- GM
- それは”浮U石”。
- セティ
- いやぁ〜”ラPュタ”視たときはビックリしたよぉ
- 吼児
- 本当に在ったんだ、マジで……
- アナ
- しらなかった?
- 吼児
- 知らねェよ。だからオマエは知ってたのかと
- アナ
- しってたよ。アナはなんでもしってるのですよ?……さっき喰ったから
- 葬介
- 奥が深くて見えねぇ(笑)。……まさかアンタ”ちんちくりん○テッキ”の人なのか!?
- 吼児
- 言うに事欠いてロクでも無いコトを。俺もちょっとそんな気がしてるが(笑)。「……何か減ってるか?」
- セティ
- BHが1点……は置いといて。
- GM
- 特に何か無くなってはいないよ。
- 吼児
- あぁ、何てこった!
- セティ
- 「さらに減って!」……ドシュ(吼児に激しいツッコミ)。
- 吼児
- 俺何にも言って無ぇのに
- GM
- 何が減ったかは知らないけど、それでも良いよ?(笑)。
- セティ
- お願いです、コレ以上減らさないでください。「……それで、さっき見たでっかい悪魔みたいのを倒すのにパペットとかも有ったりするの、今間借りしてるお家の地下に。……アレおっきいから。あ、それと……コレ。埃は払っておいたから」
- 吼児
- お、さんきゅ
- アナ
- かしてたんだ
- セティ
- え〜とそれと……ご、ごめんなさい
- 吼児
- 何が?
- セティ
- は、初めてって言ってた
- 吼児
- 寧ろ被害者はお前だろ?こっちはそんなんでショック受ける程ガキじゃ無ェし、別に気にして……はぁ〜あ
- セティ
- ……え〜、というわけで少数民族らしいので、バレて捕まって実験、とかいうのは遠慮したいので、出来ればちょっと黙っていただけるとぉ
- 吼児
- 解った。え〜とソラ島、じゃ無かった何だっけ
- セティ
- 天空人っていうんだけど
- GM
- 天空戦記ラPュタだっけ。
- 葬介
- 懐かスィ〜。って、ビミョーに違う(笑)。
- 吼児
- 解ったよ、その事は誰にも言わない
- セティ
- じゃあ、お願いします
- 吼児
- ……で、コッチっていうかアッチっていうかギョーカイのヒトな訳ね
- セティ
- それが義務って言われて色々修行とかあって、それで……。今日はちょっと不覚を取っちゃったけど
- 吼児
- ま、結果オーライってコトで
- アナ
- 『結果』おーらいってのはもちょっと先にススんでからじゃないかな
- 吼児
- ……五月蠅ェ(泣)
- 葬介
- あぁ、暴力的な言葉で強引に打切った(笑)。
- 吼児
- ……まァ、何だ。そろそろいい時間だし、大して御構いも出来ませなんだが
- アナ
- (かまってやれよー)
- 吼児
- (バカ、これからQんトコ行くんだよ。この治まらん時に構ったりしたら)
- アナ
- (あさになっちゃうねー。でも悦びっておいしいよー)
- セティ
- ……そのコも本当に大丈夫?
- アナ
- 大丈夫。私は彼の”半身”ですから。……”かくがね”みたいなモン?
- 葬介
- つまり片方には悪い心が、もう片方にはよくないココロが(笑)。
- 吼児
- そういうコトを言うか。……いや、割と本当だ。『コイツ無しでは生きていけない』とは言わないが。で、多分大丈夫だ。コイツは放っとけば何でも喰うけど、ガマンさせたり選ばせたりも出来る。……そうだな、コレが俺の分の秘密ってコトで
- セティ
- うん。……じゃ、じゃあ………する?
- 吼児
- へ?……ナニ!?
- セティ
- ……治まらないって……
- 葬介
- うっわ、エロエロ空間(笑)。
- 吼児
- ……止そうぜ。コレが何にも無いタダの学校帰りにお前さんに言われたんなら是非も無し、乗っただろうさ。けどせっかくお互い『無事』だったんだろ?
- セティ
- うん。じゃあ、大事にしとく。……遅いし、帰るね。それじゃ学校で
- 吼児
- あぁ。気ィ付けてな
-
- 吼児
- ……さて、朝んなる前に戻らないとな
- アナ
- あさがえりキホン?
- 吼児
- そうならないようにするんだって。ところでアナ……ダメか?
- アナ
- なにー?くわえろ?
- 吼児
- 違うわ!どっからそんなネタ仕入れてんだ!?
- アナ
- Qから。
- 吼児
- あの女わ……とにかく、そういう『気分』だけ喰って消してくれって。悦な気分、てのが好物なんだろ?
- アナ
- 「あたしが好きなのは『悦び』。うれしいキモチとか、楽しいユメなんかもおいしいんだよ。吼児えろいー。……え〜と、このへんかなー」『もわもわもわ〜〜』何やらをハート型に固めて、かぷっ。「う〜んグラッチェ」
- 葬介
- グラッチェとか!(笑)
- 吼児
- 3秒でまた腹が減りそうだな。
- アナ
- さっき孔食べたからたぶんまだだいじょうぶ
- 吼児
- じゃ、とっとと出掛けるぞ
- アナ
- あたしもいくの?
- 吼児
- コレも仕事の内だ。眠いのか?
- アナ
- あたしはねないよー
- 葬介
- 何なんだー(笑)。
- GM
- 一方その頃、としますか。アパートに帰って布団に寝かせたところで仄が眼を覚ます。
- 葬介
- 目が覚めたか?
- 仄
- 「あ……」低血圧なのでがばっと起きれないんです。
- 葬介
- いや、無理はしないでいい
- 仄
- 私……どうなったの?
- 葬介
- 思念に侵食されたんだろう。今まで何度も在った事だ
- 吼児
- 起動実験でSAN値が減ってるのか。
- 葬介
- まぁ、そうなんですけどね(笑)。
- 仄
- ……ごめんなさい
- 葬介
- いや、気に病む事は無い。君の立場を代ってやれない僕の方が寧ろ『御免なさい』だ
- 仄
- 次は、頑張るから
- 葬介
- 正直な処、余り君には頑張って欲しくない。”スポウン”と仄、僕にとっては君の方が大事だ
- 仄
- でも”スポウン”でなければ魔物達を狩れない
- 葬介
- それでも……
- 仄
- それに、葬介も危なくなっちゃう
- 葬介
- 僕は君の何分の一も負担を受けていない
- 仄
- 私は大丈夫
- 葬介
- 大丈夫じゃ無いから今回みたいな事態が起ったんだろう?
- 仄
- 大丈夫だよ
- 葬介
- ……無理はしないでくれ。約束だ
- 仄
- ……うん
- 葬介
- 破ったら、絶交だ
- セティ
- ……(笑)。
- GM
- 舞台裏で親指を立てているヤツが居る(笑)。
- 葬介
- それだけ解ってくれれば良い。もう休もう。色々疲れているだろう?今日は僕も疲れた
- 仄
- じゃあ、お休み
- 葬介
- お休み
- GM
- 『さよなら』とは言わない。
- 葬介
- ヤメテェー!死んでしまうがな(笑)。
- GM
- 大丈夫、3人目居るっぽいから(笑)。
- 葬介
- 睡眠に入ります。悪夢で、死んだ人達に魘されながら。
- GM
- そっちはどうする?とりあえず家に帰るのだが。
- セティ
- そうですね。結構遅くなったので、コッソリと。
- ???
- お、お帰り
- セティ
- はっ!?た、只今帰りましたぁ……
- 冬弥
- 親父が『帰るまで待ってる』って頑張ってたんで、当身一発しといた。
- セティ
- と、冬弥さん……(笑)
- 冬弥
- 何処行ってたんだ?
- セティ
- え
- 冬弥
- 「彼氏ンとこ?」と、コーヒー淹れながら。
- セティ
- あ〜っと、あの、向うの丘の方にお屋敷があって、そこで――
- 冬弥
- 丘ぁ!?あそこに居たの、お前達か
- セティ
- うぁ……え〜、あ〜
- 冬弥
- そういう情報が流れて来たんだが、まさかお前達とはねぇ。もうちょいウデの有る奴かと思ってたんだけどなぁ
- セティ
- あ〜、い〜、え〜
- 冬弥
- あんま危ない事すんなよ。その為に俺等が居るんだからさぁ…
- セティ
- ん〜、ん、ん〜
- 冬弥
- 厳戒態勢が解かれたのはその所為か。アレを片付けたのもお前達か?
- セティ
- え〜と、まぁ(笑)。はい
- 冬弥
- そっか。それじゃ一応礼を言っとかないとな。アリガト
- セティ
- いえ、お仕事のジャマをしてしまったかもしれませんので…
- 冬弥
- いや、仕事なんて、無いほうが良いのさ
- セティ
- そうかもしれませんけどぉ
- 冬弥
- 今日だってデートキャンセルして出たんだぜ?それで一晩待機だ。何つーか、やってらんねぇよな〜。……それはともかく、危ない目に遭わなかったか?まぁケガは無いみたいだけどな
- セティ
- と、とりあえず大丈夫
- 冬弥
- 気をつけろよ。あと友達は選べ
- セティ
- うわ。あ〜〜
- 葬介
- 何でこっち見てる(笑)。
- 冬弥
- お前に何かあったら、お前の親父さんに顔向け出来ないんだからさぁ
- セティ
- はい。今後はしっかりばっちりカタつけるようにします。………
- 冬弥
- ……大丈夫だって。レヴィンさん強いんだし、帰って来るって
- セティ
- ……うん
- 冬弥
- だからヤケにはなるな、いいな
- セティ
- それは、大丈夫
- 冬弥
- なら良し。……ところでチャリどうした?
- セティ
- え〜っとあの〜でっかい悪魔が出てきて、火の玉どっかーんっていって、それで吹っ飛んじゃった(泣)
- 冬弥
- 成程なぁ。もうそんなモノが出て来るようになってきたか。しかもあんな近くに?3体も?
- セティ
- うん
- 冬弥
- ……ま、今日のところは無事で良かった
- セティ
- じゃあ冬弥さんも、おやすみなさい
- 冬弥
- あぁ、おやすみおやすみ。……あ〜明日も仕事か、やってらんねぇよなぁ…
→section.3