ACT.1 接触
Chapter.4 狩人たちの休息
section.1
- GM
- さて次の日。
- 吼児
- あれ、皆んな次の日で良いのか?
- GM
- 他に何か用が有る人?
- 吼児
- いや、次の日に用が有る。
- セティ
- うん。
- 吼児
- 朝になったらガッコ行くけど……Qは?
- GM
- 「Qはグッスリおねむですよー」バスローブ肌蹴て、涎垂らしたりして。ステキに寝相悪い。
- 吼児
- 確かにステキだ、萌えそう。……何処にスイッチ有るんだよ俺。
- 葬介
- ホントに(笑)。
- 吼児
- じゃ、行って来る
- アナ
- いってらー
- 吼児
- 略すな
- セティ
- 朝イチでチャリ買って、そのまま突っ走って行きます。
- GM
- 朝イチで買うのは難しいぞ。昼からでも登校するのか?
- 吼児
- いや、駅前でチェーン切って『狩って来た』とか。
- 葬介
- ケモノヘンだよ(笑)。
- セティ
- 泣きながら走って行こう。
- 吼児
- ホントに飛べないのかよ、空人(ソラビト)。そうか『マッハ出して飛ぶと衝撃波で首がもげる』って本当だったのか。
- 葬介
- そんなアホな話、ゴミ箱に捨てて下さい(笑)。
- GM
- 学校です。
- 葬介
- 2人で登校します。
- 吼児
- 一条は?
- GM
- 探せば『居る』と判る。いつもどおり窓側左隅の席に。一番朝早くから来てたり。
- 吼児
- まさか、ガッコ棲んでんのか?
- セティ
- 屋上にテントが有って(笑)。
- GM
- どこのGT○だ。
- 吼児
- まぁ良いや。昼になるの待って、声掛けよう。
- GM
- では昼。
- セティ
- 皆んな集めて、かなぁ。
- 葬介
- 机合体させて?
- セティ
- うん。「ホラ集めて集めてー。食べよー」
- GM
- あ、『食べよー』なのね。(吼児に)それとは別に?
- 吼児
- あぁ。「ちょっと話が有る――昨日の話。上まで来てくれないか
- 光
- ……ええ
- セティ
- 待ってないで先食べた方がいい?
- 吼児
- あぁ、悪ィ。コッチはコッチでやってるから
- セティ
- じゃあ食べてるー
- 葬介
- ここで尾いて行く程野暮じゃない。――頑張れよ
- セティ
- そうだったの?
- 葬介
- 多分
- 吼児
- その言い種が野暮だってんだ
- GM
- さて、内緒話といえば定番の屋上。
- 光
- あの時私が判ったの……チカラが、有るのね
- 吼児
- ……?判るだろ、クラスメートなんだし
- 光
- 普通の人には判らないようにしていたの
- 吼児
- そういうコトも在るだろうさ。特にこの国この街このガッコ。そういうトコなんだろ
- 光
- このクラスで私を気に掛けるのはコレで2人目
- 吼児
- じゃァ1番は
- 光
- 彼女……風見さんだったかしら
- 吼児
- ……お前さんもカラータイマーが有るクチか?
- 光
- 何のコト?
- 吼児
- いや、こっちの話だ。……実際全然さっぱり何にも判んねェ。お前も、Qのコトも。何処の何モンで何してンのか。どっちが良くて悪いのか。ただアイツには身元や仕事やカネを世話して貰って、ガッコ行って働いて生きてる。アレを狙うってんなら俺は止める。そっちにも都合は有んだろうし俺だってお前と遣り合いたくは無いけどさ
- 光
- アレの正体を知らないのね。それであそこに居たの…
- 吼児
- 正体って有るのか。いや、知ってても変んねェと思う。……ただそれでも知りたい。何だって?
- 光
- あの女……アレはこの世界の者ではないわ
- 吼児
- 人間で、オンナだって言ってた
- 光
- そんなウソを吐く奴等がここには沢山居る。それを討つ為、私は降りて来た…
- 吼児
- 『降りて来た』とまで言うし。羽とか輪っかは……でっかいのに付いてたんだっけ。
- 光
- 魔族は人間の敵よ……あの女も含めて
- 吼児
- そう言うお前さんは人間のミカタだってのか?
- 光
- 「私は人間ではない。人間の味方かどうか、それも定かではない。ただ、魔族は私達の敵。それに与する者、それに感化された者……それに魅了された者。全て討たなければならない。邪魔をするのなら、あなたも」屋上で二人きりだからなのか、背中に大きな白い翼をバサッと生やし、それが陽光を浴びて輝く。
- 吼児
- それでも。アイツが何かを敵に回したり狙われたりってんなら、護る
- 光
- 利用されているのだとしても?それが仇になるとしても?
- 吼児
- 仇になるのが怖いモノ、持って無いんだ。だから手の触れた処、届く処から護るって、間に合うようにするって決めた。それを全部掻き集めて俺にする。……悪ィ、お前に遭うのが先だったら、一緒に退治に行ったかもな
- 光
- 「何かを護ろうとする心、それは善いものかも知れないけれど、魔族はその心をこそ利用する。覚えておいて」彼女は飛び発って行く。
- 吼児
- 取っ憑かれるのはもう慣れてる、俺ぐらいはアイツ等の味方でも良いだろ。……つか午後の授業
- GM
- 戻ったら居るけど。
- 吼児
- 居るし!(笑)。
- セティ
- あ、戻ってきた。一条さんはー?
- 吼児
- 居るやん
- 葬介
- 何時の間にやら彼女の方が先に来ているという事は、振られたか
- 吼児
- 解ってくれるか。やっぱ俺にはシキちゃんだよなー
- 葬介
- だからその穢れた眼を向けるのは止めろ!
- 妙子
- ホント仲良いよね
- 吼児
- 別に冬木だって仲間ハズレにする積りは無いぞ?フツーって良いよな
- 妙子
- ハズしてくれて結構
- 吼児
- だから、俺の事もハズレにしないでくれよ
- 妙子
- ……何ソレ?暗い過去でもあんの
- 吼児
- んにゃ、何にも無い。転校生だし遠慮してるってコトだ
- 葬介
- 全然そうは見えないが
- 妙子
- それじゃ遠慮しないアンタってどんななのよ
- 吼児
- 今度二人っきりの時に見せてやるよ
- 妙子
- そのへん少しは遠慮しろ。なんでそう下世話なワケ?
- セティ
- 「これだから溜まってる人は」あ、昨日のコト思い出して赤くなってしまう。
- 妙子
- そうなの?……何にもしてあげないよ
- 葬介
- 好意を持っているという事だよ。冬木は魅力的な女性だから
- 吼児
- 出たよ、ナポリタン。
- 妙子
- そ、そうかな
- 吼児
- だから何で俺はダメでこいつは好いンだよ!
- 妙子
- そりゃああいう言い方されたらドキッとするよ。アンタ言ってくれないじゃん
- 吼児
- 冬木は可愛いぞ。愛してる
- 妙子
- あーはいはい。そーですか
- 吼児
- 酷ェ
- 葬介
- 一条さんの正体を知らないから、どうにもそっちに振れないな。
- 吼児
- 『て、天使様!』って?10倍か一条。
- セティ
- ハハハハハ(笑)。
- 葬介
- 確かに属性からすれば何倍もダメージ受けて、デコピン一発で蒸発するかも知れない。
- GM
- “聖”属性が有効なのは『魔族』相手の時だ(ウソです)。
- 妙子
- それにしてもアンタ等よくツルんでるねぇ。転校2日目だっていうのに
- 吼児
- だから仲間ハズレにはしないって。そだ、この街のコト、よく分らんのだけど
- 妙子
- 東京だけど?
- 吼児
- 元々田舎モンなんだよ
- 葬介
- 僕も東京は初めてだ
- 妙子
- 遊びに行く、とかならいいけど
- 葬介
- それは歓迎だ。……考えもしなかった
- 吼児
- ンじゃ今度の休みにでも
- 妙子
- あ、そうね
- セティ
- いいね、そぉしよ〜。どこ集合?
- 妙子
- アルタ前?
- セティ
- おっけー
- 葬介
- あの大きなモニターの在る処か
- 妙子
- えーっとメンツは……5人?
- セティ
- あ、一条さんも一緒っていうのはダメ?いっつも外見てボーッとしてるし、こういう時に親睦を深めておかないと
- 妙子
- それもそうね。誘ってきましょ
- セティ
- 「そうしよ〜」一緒に行って誘う。
- 吼児
- ………
- セティ
- 今度の日曜、遊びに行こ〜
- 光
- え、私は……ちょっと
- セティ
- そんなコト言わないでさぁ〜。ホラせっかく皆んなと仲良くなるチャンスだし、コレを機に皆んなのヒロインに!
- 葬介
- 駄目なのだろうか
- 光
- いえ、その……
- セティ
- 大丈夫、皆んなイジめたりしないから
- 妙子
- そんなの当然じゃん。大丈夫、私達に任しとけばね
- セティ
- ゼッタイ楽しいって。ね、一緒に行こうよ〜
- 光
- はぁ……はい
- セティ
- おっしゃ♪
- 葬介
- うん、好かった
- 妙子
- 1人ゲットー♪コレで6人パーティーだね。まぁ男女比については……ガマンして?
- 吼児
- 全然オッケー、大丈夫だ
- 妙子
- ……また選り取りみどりとか両手一杯に花とか、アホなコト考えてる?
- 葬介
- 僕が居る限り不埒な行為などさせはしない。この命に代えても
- 吼児
- 死んじまうのか。短い付合いだったな
- 葬介
- 吼児、君とは一度決着を付けねばならないと思っていた
- セティ
- はいはい、その勝負は週末、どっかのゲームででもね
- 妙子
- はぁ。なんだかね
- GM
- で、週末なワケですが。
- 葬介
- ビバ御都合主義。
- 吼児
- 念の為バルカンを新調して置いて来た、学習帳のヤツ。
- GM
- アレか(笑)。では放課後。
- 吼児
- 週末で、放課後な。「ンじゃ一遍解散、現地で集合な」
- セティ
- りょうか〜い。(葬介に)場所、判る?
- 葬介
- 「ああ、あの液晶画面の所だろう?」お約束で全然別の液晶画面のところで待ってたりして。
- 吼児
- デンワは?
- 葬介
- 携帯なるものを所持している。が、大丈夫だ。モニターの所だろう?
- セティ
- 一応連絡取れるように、番号の交換しておこう?
- 葬介
- ……何処を押せば良いのだろう(笑)
- 吼児
- こう捻ってここを押せばビームが出る
- 葬介
- 違うそれ!(笑)
- GM
- では待ち合わせ場所。一番最初に来てるのは……光なのかなぁ。
- 吼児
- おりょ。
- セティ
- なんとなくいつの間にか来てる(笑)。
- 吼児
- 早いな。待ったか?
- 光
- 時間通りよ。それに、待つのは苦にならないから…
- セティ
- ごめ〜ん遅くなったー
- 吼児
- いいさ。お前最後じゃ無いし
- GM
- 妙子も来た。
- 葬介
- 同時刻、別の液晶の下で待ちぼうけ。「……遅い」
- 吼児
- 皆んな揃ったしそろそろ行くか
- セティ
- 忘れてるってば!
- 吼児
- ……デンワ、通じるか?
- セティ
- ピッピッピッ「もぉしも〜し今ドコでぇすか〜」
- 葬介
- 『今モニターの下に居る』
- セティ
- わたし達もモニターの下にいるけどぉ、全然姿が見えないよぉ〜?
- 葬介
- 『そんな事は……』
- セティ
- 目の前の建物は何?
- 葬介
- 『……ライオンの彫像が見える』
- セティ
- ――はぁ。仄ちゃんと葬介君呼んでくるね
- 吼児
- いや、皆んなでアッチ行こうぜ?
- 妙子
- そうだね。(葬介に)そこで待ってて
- 葬介
- 『解った。迷惑を掛ける――え〜と、出来るだけ早めに』ちょっと心細げな声で(笑)。電話を切った後で、「あぁ、東京は広いな」(笑)。
- GM
- 見上げた空は、快晴とはいかないまでも太陽が出てる。
- 吼児
- まさか太陽がダメなヤツなんて居ないだろうな
- GM
- 長時間だと仄がちょっと辛いかな。
- セティ
- だったら全員速やかに合流〜。
というわけで速やかに合流した。
- 妙子
- じゃ、ドコ行こっかー?
- 吼児
- フッ。……田舎モンだって言ったろ
- 妙子
- んー、じゃあとし○えんとか
- セティ
- ゲーセン行きたい〜
- 妙子
- それもいいか。あと買いモノしてカラオケ、ってトコかな
- 吼児
- おし、全部廻るぞ
- GM
- さて、遊びまくって夜になった。
- 妙子
- なんかずいぶん特殊な集まり方してるよね、コレって
- 吼児
- 特殊って何だよ
- 妙子
- だって転校生がそろって来てるワケでしょ?
- 吼児
- 案内&親睦ってコトで良いんじゃ無ェのか?
- 妙子
- まぁ、そうだけどさ
- 吼児
- 実際助かったわ。有難よ
- 妙子
- あ、そう言われるとちょっと照れるかも…
- 吼児
- 遠慮は要らない、存分にホレ直すが良いさ
- 妙子
- いやそれは……どかな
- セティ
- 転校生って3人だったっけ
- 吼児
- 一条って前から居たのか?
- 妙子
- え?前から居たよねぇ……どうだっけ?
- セティ
- そうだと思うんだけど……どうだっけ?
- 吼児
- 何かやりやがったんだっけ。「……冬木と風見はずっとコッチなのか?」
- GM
- そういうことになっている。
- セティ
- ゲーセンで勝負は〜?
- 妙子
- 勝負、するの?
- 吼児
- シャレにならない気がする
- 葬介
- ゲーセンというものに行った事が無いのでよく解らないのだが
- 妙子
- 勝負しないの?
- 葬介
- 勝負というなら望む処だ、僕は逃げたりしない
- 吼児
- (妙子に)自身有り気だな
- 妙子
- キャッチャー専門だけどね。何か賭ける?
- セティ
- じゃあ、夕食
- 吼児
- ほう
- 妙子
- なるほど
- 葬介
- 良いだろう
- セティ
- 一条さんもやるー?
- 光
- いえ、私は……
- セティ
- え〜せっかくだしぃ
- GM
- 「……はぁ」ちなみに仄はその辺苦手らしい。ヌイグルミとかを、獲れずに哀しそうに見てる。
- 吼児
- どれが良いんだ?獲ってやるって」TEC低いけど。
- 妙子
- あたしが取ってあげる。キャッチャーなら任しといて
- 吼児
- ソレ用のSSでも有るのか。それとも無敵なパンツ穿いてンのかアーケードゲーマーふゆき。
- 葬介
- うわ〜ダメ過ぎ(笑)。
- 妙子
- というわけでチョチョイとやってポポイと2、3個。「ま、こんなもんよ」
- セティ
- お〜、いつもながらお見事
- 吼児
- 誰しも取柄が有ると言うが
- 葬介
- 器用なものだな。見ていると割と簡単そうだが
- 妙子
- やってみる?
- 吼児
- 勝負か?
- 葬介
- いいだろう。この程度の事、僕が負ける道理は無い
- GM
- TECで。
- 葬介
- ブシュ〜。
- 吼児
- くそぅ何か使えるSSは無いのか……有るワケ無ェ。
- 葬介
- (ダイスを2個握って)まぁコレだよね……19。さぁゾロ目を出してみるが良い。
- 吼児
- 出ねェって。「こんなチマチマしたの、ダメなんだよ!
- 葬介
- これで短距離走の借りは返した
- GM
- と、向うの方で人垣が。
- セティ
- もしかして一条さん?
- GM
- ガンシューでハイスコア出してる、二挺拳銃で。
- 吼児
- じゃ、ジャスティス!?
- 葬介
- うわ〜キたよ〜(笑)。
- セティ
- 1人で2人分やってる、スッゴ〜い
- GM
- 『反則では?』のツッコミをよそに全クリした。周りで喝采。
- セティ
- わ〜(パチパチ)
- 光
- 「あ、何となくあったものだから…」周りの様子に少し引いてる。
- 葬介
- 後からやってみて、ゾンビに張倒される醜態を晒す。
- セティ
- 同じく敗北。
- 吼児
- 俺にもやれってか、勝てる気がしねぇ。「いや、次行こうぜ。腹減った」
- 妙子
- じゃぁゴハンね。オゴりだったっけ
- 吼児
- 誰の?
- 葬介
- 吼児だろう
- 吼児
- 「……解ったよ。あんまり高いのナシな」カネ入ったばっかだし、大丈夫だろ。
- GM
- 夜のファミレスとか、その辺?
- 妙子
- 最近物騒な話ばっかり聞くしさ、こういう楽しいひとときは貴重だよねー
- 葬介
- うん
- セティ
- 何かあったらしいね
- 妙子
- この前の火事、あんなでっかいお屋敷でさー
- 吼児
- どんな事件だったんだ?
- 妙子
- なんか家の人の失火だったって
- 吼児
- ……やっぱ寝タバコはおっかねェよな
- 妙子
- 火を出したのはお手伝いさんで、当のご主人は行方不明だってさ
- 葬介
- 東京も何かと物騒だという事だな
- 妙子
- ま、結局他人事なんだけどね
- 吼児
- 何時そうで無くなるかは分らないぜ。ま、今日の処はそいつらの分まで楽しくやろうって
- 妙子
- 何?その言い方。……いいけど。もっとバキバキいこうか
- 吼児
- ギャー!
- 妙子
- 私、自分の分は持とうか?賭けをした訳ではないし
- 吼児
- いいって、流れ的にこんなモンだろ。冬木はもちっと遠慮するべきと思うが
- 妙子
- してたじゃん、遠慮
- 吼児
- 別腹が3つもあるヤツが言うな
- 葬介
- 敗北とはそういうものだ。闘いは何時も虚しい
- 妙子
- んじゃ次。カラオケだっけ?
- セティ
- 「そうだねー」行きましょう。
→section.2