ACT.2 翻弄
Chapter.1 熾天使と裏切り者
section.2
- GM
- というわけで教頭先生が去って行った後。
- 翠
- さぁて、じゃあ今日からあなたたちの担任の代理として、いろいろやってくからヨロシクね。
- セティ
- はーい、よろしくお願いしまーす。
- 吼児
- そりゃあヨロシクお願いしたいところですが、イロイロ聞いとかにゃならんことが・・・サイズ的にどんくらいなんですか?
- 葬介
- いきなりソレかよ貴様!
- セティ
- わーいきなりだぁ。
- 吼児
- だっていきなりアレはまじぃかと思ったんで・・・
- 葬介
- それはいきなり失礼だろう!
- 吼児
- んじゃぁそれっぽく、付き合ってるヒトとかいますか?
- 翠
- ん〜残念ながらいないのぉ。恋人募集中なんだ〜
- セティ
- ざわざわざわざわ・・・(笑)
- 吼児
- ちなみに年下はどうっすか?
- 翠
- 年下?ん〜・・・
- 葬介
- 日本の学校が進んでいるとは聞いていたが、これほどまでとは!
- 吼児
- 進んでねぇ。最悪だコレ(笑)
- 一同
- (笑)
- 翠
- 年下もキライじゃないわよ。
- セティ
- ざわざわざわざわ・・・(笑)
- 吼児
- 年上だとうれしいですかー?
- GM
- それは・・・違う男に聞け、っていう感じだね。
- 吼児
- どうせオレはエロスだし・・・って、そこまでは堕ちない。
- 翠
- 代理教師として赴任してなんだけど、とりあえず・・・
- 吼児
- とりあえず、3年で優勝できるように!
- 葬介
- どこの学校、それ!?
- 吼児
- なにもかもが。
- 葬介
- しかもソレ、「炎」だし!
- 翠
- ついでだから、ってことで、今日は一緒に留学生の紹介をするわね。
- 葬介
- やっぱり4/3は転校生で・・・
- GM
- 転校生じゃないし、留学生だし。
- 葬介
- あんま変わんないっす(笑)
- 吼児
- アンタも留学生じゃないのか?
- 葬介
- そう言われると立つ手がありませんが。(本当は「立つ瀬」だが)
- GM
- 「というわけで入ってきて」という感じでまぁ、男子ですね。
- 吼児
- なんだ。
- 葬介
- うわぁ、超冷淡。
- GM
- 「なんだ」とか言いやがる。
- 吼児
- いや、だってなぁ!
- 葬介
- 反応が・・・
- GM
- まぁ、金髪碧眼の少年です。えーと、身長はそれほど高くはないですねぇ。160半ばぐらいの、結構背は低い方ですかね。
- 葬介
- 金髪の転校生っていうのも珍しいかも・・・
- GM
- アンタが留学生で金髪じゃないのが珍しいんだ。
- 吼児
- せっかくローマから来てるのに。
- 葬介
- 日本名ですし。
- 吼児
- なんか、その辺も確かになぁ。マルコでもペドロでもないのかお前。
- 葬介
- いやまったく。
- 吼児
- いやホントはなんかついてるんだろうけど。
- 葬介
- なぜ!?
- 吼児
- 無ぇの?
- 葬介
- 無いよ。
- セティ
- どうしてーーー!
- 翠
- イギリスからの留学生で、アレク=ザラードくんです。
- アレク
- 「よろしくお願いします」日本語はかなり流暢ですね。まぁ日本語なんて、あってなきが如しだから・・・
- 葬介
- アニメのキャラクターはみんな日本語しゃべってますよ、っていう感じで。外人だろうが。
- セティ
- えーと、アレク(↑)?
- GM
- アレク(↓)です。
- セティ
- アレク(↓)。
- 吼児
- ザ・ラッド?
- GM
- ザラードです。
- 吼児
- ザラード。
- セティ
- アーク・ザ・ら・・・
- 葬介
- それはちょっとクソゲー。
- 翠
- じゃあ、そうねぇ・・・ま、てきとーに座っといて。
- 葬介
- てきとーと来た。
- 翠
- 「ほらそこ、よそ見しない!」と、一番右の一番後ろの席に対して。「・・・じゃあホームルームを始めるわよ」
- 吼児
- あー、テストねぇ・・・
- 葬介
- 期末テストか・・・正直頭が痛い。
- 吼児
- なに、英語とかダメなのか?
- 葬介
- わりかし頭のデキはそんなにいいほうではないので。必要以外のことは教えられなかった。
- GM
- しばらくすると、昼休みになります。なにかやりたいヒトいます?
- 一同
- ・・・・・。
- GM
- なにもなければ昼休みに。アレクが葬介のとこに来ます。
- 吼児
- 外人は外人同士か。
- 葬介
- 外人は外人同士馴れ合うということで。
- セティ
- いや、外人に見えない、ていうか日本人にしか見えない。
- GM
- 名前も日本人だしな。
- 葬介
- まぁ・・・ハハハハ。
- 吼児
- うすた葬介だっけ。
- 葬介
- なぜうすた・・・それなんか、ヘンなマンガ描くヤツだし。
- GM
- それ○介だし。
- 吼児
- イギリスはウスター社から来た・・・
- GM
- ウスター社?「ウスターソースけ」か。
- 葬介
- アレクくんだったか?何かボクに用かい?
- アレク
- えーと、マイ・ソースケくんだったっけ。
- 葬介
- そうだ。
- アレク
- 話があるんだけど、ちょっといいかな?
- 葬介
- まぁ別にかまわないが。
- 吼児
- なんだ、手が要るか?
- 葬介
- いや、別にそういう話じゃないだろうから、いい。
- 吼児
- 大丈夫。Dig me no graveときたもんだ。「我埋葬ニアタワズ」て感じでさ。
- 葬介
- 気にしないでください、その辺はもじってあるので。・・・んじゃぁ、まぁ行きますが。で、話とは?
- アレク
- さてと、どこから切り出したものか。
- 吼児
- 「まぁ死ねや」だろうなぁ。
- 葬介
- まぁ、下手すると。高校の転校生なんか友好的なわけないし。
- 吼児
- 友好的だったらどうする?
- 葬介
- 友好的だったら友好的だったでいいんですが。
- アレク
- 魔威葬介。「ジューダス・ファミリア」から派遣されて来たんだったな。
- 葬介
- ・・・ソレを知ってるお前は何者だ?
- アレク
- 見てのとおりさ。
- 葬介
- ・・・えーーと?
- GM
- 胸からぶら下げているロザリオを取り出して・・・
- アレク
- ローマ法王庁から派遣されてきた、「メタトロン」だ。
- 葬介
- ・・・
- アレク
- お前の手は煩わせないさ。裏でなにを考えているのか・・・
- 葬介
- なるほど、そうすると、キミは「表」の方の人間ということだな。
- アレク
- そういうことさ。キミたちのような「外法」を使う輩に、我が法王庁の名を名乗って欲しくないね。
- 葬介
- 別にボクがそういう風に思ってるわけじゃない。
- アレク
- キミが思ってようが思ってなかろうが・・・
- 葬介
- それに、それを言うのならば、表・・自分達の方でなんとか力を示してみたらどうなんだ?
- アレク
- 上の人間が勝手に決めて作った組織さ、「ジューダス・ファミリア」っていうのは。僕たちのことを信用しているのかどうか・・・僕たちだけでもなんとかなるってことを、証明して見せるさ。キミは、必要ない。
- 葬介
- それはキミの理由だな。
- アレク
- いや。「法王庁の総意」さ。そのためにボクは派遣されたんだ。
- 葬介
- そうか・・・で、それならどうするという?
- アレク
- なにも。事を表立てる必要もないからね。わかってくれるなら、キミは早々に帰ってくれると有難いんだが。
- 葬介
- そういうわけにはいかないな。こちらにも、そちらと同じように事情がある。
- アレク
- ・・・・ま、どんな事情かは知らないが、ボクの邪魔をするようなら、キミも「潰す」よ。
- 葬介
- それはこちらの台詞だ。そちらからなにも干渉してこなければ、こちらからはなにもしないでおいてやろう。でもそちらが手を出すというのであれば、こちらにも考えがある。それはよくよく、心に銘じておくことだ。
- アレク
- ふん・・・「外法」の輩が偉そうに・・・お前達の力で、魔族たちを倒せるなんて思うなよ。
- 葬介
- 権威だけでなにもできなかった「表」がよく言う・・・
- アレク
- ま、これからを楽しみにするがいいさ。我が法王庁「メタトロン」の能力を、キミたちにも見せてやる。それじゃあね。
- 葬介
- 楽しみにしていよう。
→Chapter.2