ACT.2 翻弄
Chapter.2 みちる先生の秘密相談室
section.2
- GM
- 保健室のドアは閉まっておりますが。
- 吼児
- じゃあガスガスって。ドアの横のところに名前書いてあったら一応確認。間宮なんて書いてある?
- GM
- 「間宮みちる」ですね。「養護教諭 間宮みちる」です。
- みちる
- どうぞ。
- 吼児
- 具合悪いんすー。
- みちる
- ・・・そうは見えないがなぁ。まぁどれ、一応。
- 吼児
- んが。
- みちる
- まぁ、健康そのものだな。で、話とはなにかね?
- 吼児
- 話ってほどのことじゃねーんすけど、ウチのクラスはだいぶ上から下から出入りがあるんで、なんかやってんのかな、と思ってさ。
- みちる
- あぁ・・・クラスの何人かがそういう類の人間だというのは知っている。といえ、それを上が意図してやっているかどうかはまた別の話だ。
- 吼児
- 関係してるわけじゃないんだ?
- みちる
- そういう話は聞かないな。
- 吼児
- ・・・・
- みちる
- なんだ、特別扱いされたいのか?
- 吼児
- そういうわけじゃない。されたくないって。
- みちる
- なら気にしないことだ。
- 吼児
- ふむ・・・が、何も知らないのも面白くないからさ。
- みちる
- ふむ、何が知りたいのかな?
- 吼児
- どこのだれが何考えてんだか、知りたくはあるけど・・・
- みちる
- ふむ・・・まぁ、こちらの話はある程度までしか話せんが、それでもいいのなら話すが?
- 吼児
- あぁ、「どこまでしゃべれるんだか」も知りたいから。
- みちる
- まぁ、それに関してはキミが質問したことに関して答えよう。
- 吼児
- じゃあ、新しく入ってきた二人だけど、どこのなんだって?
- みちる
- 新しく入ってきた二人?
- 吼児
- 先生と、転校生と。
- みちる
- 如月先生の話か。あれは、私は関知していないが。
- 吼児
- お上のまわしもんってわけでもないんだな。
- みちる
- 臨時講師として入ってきたということだろう?丁度キミたちの担任が、魔族にやられて怪我をしたのでな。かなり重傷なようだ。
- 吼児
- ヤられて、って、こないだのアレ?
- みちる
- アレではないが、別件で。「怪我をした」というのも名目上ではあるがな。
- 吼児
- 名目上ではあるが、事実でもある。・・・・入れ替えのために怪我でもさせたか?(笑)
- みちる
- まぁ、キミになら話してもよかろう。
- 吼児
- オレにならって言うけど、オレはぜんぜん何にも関係ない、っていうのは調べてあるんだろ?
- みちる
- さぁ、それに関しては多少不透明なところもあるが、今のところは潔白だ。
- 吼児
- あぁ、どことの組織とも繋がりはなし、何か血筋ってわけでもなし。
- みちる
- キミの仕事を都合しているフィクサーに関しては、疑わしいところもあるが。
- 吼児
- とはいえ、ヘンな知り合いがいるってだけだ。なにかできるってほどでもなし、ましてやデッカイのなんか持ってるわけもないだろ?・・・話しても問題ないと思うけど。
- みちる
- まぁ、その「疑わしい」ことを多少考えてでも、別にこの話は単なる事実として話すべきことだ、ということだな。問題はあるまい。事故にあったとか、怪我をしたとか言うのは、とりあえずウソだ。何も知らぬ生徒や先生たちに、要らぬ心配をさせぬために、そういうことにはしているが、実際のところは・・・まぁ、精気を抜かれているというか。
- 吼児
- ・・・・エロエロですかーー(ぼそ)
- みちる
- 生命エネルギーの消耗があまりにも激しい。ウチの機関の方で調査をしているところだ。まぁあそこまで吸い尽くせるのも、並の魔族ではない、ということだな。
- 吼児
- ・・・・
- みちる
- 今のところの所見では、キミたちにそういう能力があるとは思えんしね。
- 吼児
- まぁ、そうだろうな。
- みちる
- 留学生の方に関しては、おそらく・・・・ローマの手の者だろう。
- 吼児
- あぁ、じゃあうすたと一緒なんだ。
- みちる
- 一緒ではないな。
- セティ
- うすたってだれ・・・(ぼそ)
- 葬介
- 何で知ってんの・・・(ぼそ)
- みちる
- ・・・うすたってだれだ?
- 吼児
- いや、うすた葬介。その前に入ってきたろ?
- みちる
- あぁ・・・・魔威葬介だったか。
- 葬介
- うすたじゃねぇ・・・
- GM
- しかもうすた葬介ってだれ?って感じだし。
- 吼児
- いや、魔威葬介ってなんかすわりが悪くて・・・うすただとしっくりくるの。
- セティ
- 実際このままだと、「葬介」で呼ばれるよりは「魔威」で呼ばれることのほうが・・・「まいちゃんまいちゃん」。
- 葬介
- げふぅ!
- みちる
- 彼に関しては、「裏」といったところか。
- 吼児
- あー、そういうのまでわかるんだ?「裏ローマ」ねぇ(笑)
- みちる
- 実際どのようなことをしているかは、まだ調査が進んでいないが。
- 吼児
- ふむ、「裏ローマ」ね。やっぱり逆さ十字架だったか。
- 葬介
- だからデ○ンベインなんか貸すんじゃなかった。
- 吼児
- 別に裏ローマだからって、サタニストってわけでも・・・すっげぇ説得力だけどさ。
- みちる
- 可能性は否定できんな。なんでも「表」のローマ法王庁が秘密裏に組織した、退魔組織だということだ。
- 吼児
- 表とか裏とか地下とか闇とか、なんでもあるのね。
- みちる
- 「外法」を使ったり、邪神の力を借りたりしているかもしれない、というのは否めないな。
- 葬介
- ぎゃー(笑)
- 吼児
- 狩られるかもって?
- みちる
- その可能性は否定できない。だがまぁ、魔術を駆使して魔物たちと戦っている者もいるのだから、それに関してはその対象にはならん。
- 吼児
- 毒を以ってなんとか、っていう話もあるからだろう。そういうことならまぁ・・・いいさな。
- みちる
- ただ魔族の中には、魔族を狩るためにこちらの方に現れてきた魔族というのもいる。それに、黒魔術を駆使して退魔を行っているのならば、逆にそれに引き寄せられて、魔族たちが襲ってくることもありうるわけだ。
- 吼児
- ふ〜ん。
- みちる
- ただ「撒き餌」ほどではないがな。
- 吼児
- え?
- みちる
- いや、こちらの話だ。
- 吼児
- 逆に言やぁ、人だのなんだのの敵じゃないってことか・・・あぁ、敵だってんなら退治てやるのに。
- みちる
- さぁ、あの“呪操機”に関してはどうだかわからん。
- 吼児
- ん。あとアッチの新入りの、パツキンの話。
- みちる
- 「法王庁」だというのなら、そうではあるまい。ただ、彼に関しては、ここに何をしに来たのか・・・そちらの方はまだ調査中でな。
- 吼児
- ん。それにしてもイロイロ知ってるんだなぁ。
- みちる
- 機関に所属していれば、このくらいの情報は手に入る。
- 吼児
- ついでに、っちゃなんだけど、もうひとつ全然関係ない話を聞きたいんだけど。
- みちる
- なんだ?
- 吼児
- 「ヴァニッシュメント・パペット」っての・・・
- みちる
- ・・・その話をどこで?
- 吼児
- あっちこっちで。まぁ、こぼれてくる話もあるし。ただ、オレにもぜんぜんわからないことばっかりだから。
- みちる
- 今のところ、どのような能力があって、どのような目的で動いているかなど、全ては調査段階だ。現れた回数も限られているしな。この前富士の山麓に現れた時点で、その後の消息は不明。
- 吼児
- だれがやってんのか、どこのモンだかはわかんないか。
- みちる
- それもわからんな。なんせ、奴も神出鬼没だ。
- 吼児
- 他のパペットは、じゃあだいたい把握できるってことか?組織の、ってんなら。
- みちる
- どうかな・・・IPに関しては、開発した以上は把握はしているが、それ以外のパペットについては、ちょっと。ただあの“呪操機”に関しては、危険だというのはわかっている。
- 吼児
- 被害出したってわけでもないだろうになぁ。それもねぇと思うんだけど。
- みちる
- 人を媒介にして動力に使っているという点かな。
- 吼児
- あー・・・いや、人力で動いてンなら、クリーンでいいんじゃないか?
- みちる
- 関仄に関しては、そのような類の者だろう。
- 吼児
- へ?
- 葬介
- 一切合財バラしやがる・・・保健医ーー!
- セティ
- ははははは(笑)
- 吼児
- なにそれ?仄がエンジンだったり、燃料だったりするって?
- みちる
- おや、知らなかったのか?あそこにいたから知っていたものだと思っていたが。
- 吼児
- だからーーオレは割りと「巻き込まれた一般人」・・・
- みちる
- ふむ・・・「力」を手に入れた人間はみんなそう言うな。・・・巻き込まれていようが、元一般人であろうが、「力」を持った時点で、キミは一般人ではないのだ。そこら辺は自覚したまえ。
- 吼児
- ・・・そうだな、そう言われたら自覚する気にもなった、気ぃつける気にもなったよ。
- みちる
- とはいえ、キミたちの仕事や退魔行に関して、私達が何か手を出せるようなことは無いと思いたまえ。私達はまた、別の方で動いているからな。
- 吼児
- あぁ、せいぜいが後で文句たれたりするぐらいってことね。
- みちる
- 上から文句を言えといわれれば文句は言うが・・・私は政府の意向にはあまり乗り気ではなくてな。
- 吼児
- ・・・まぁ、信じるさ。こっから先もいろいろ聞くことがあるだろうし・・・それでも・・・そうだな、ローマだ仄だ、って話は本人に聞かなかったらアレか・・・あぁ、大体具合もよくなったみたいだし、次の時間だ。邪魔したね。
- みちる
- まぁ、気をつけたまえ。
- 吼児
- そうするよ。
- GM
- ちなみに先生こんな感じだったり。(絵を見せる)
- 吼児
- (笑)・・・わっかりやすーい。
- 葬介
- うむ、保健医って感じ。
- 吼児
- ゆえにエロ度控えめって感じですか。
- GM
- いや、結構ばいんっとしてますが。
- 葬介
- エロ度で測るのはどうかと思いますが。
- 吼児
- 某キャンペーンでは「エロ度」っていうのがコンセプトの保健の先生みたいな奴がいたから。
- GM
- まぁアレよりは「エロ度」は抑え目ですが。
- セティ
- アレと比べない方がいい。
- 吼児
- 「エロ子って呼ぶなー!」ってぐらいに。
- 葬介
- (笑)「エロ子」って・・・
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