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ACT.2 翻弄
Chapter.2 みちる先生の秘密相談室

section.2

GM
というわけで・・・「サボりに行って来たんじゃなかったの?」
吼児
いや別に、オレはマジメな学生だし、テスト前だからな。何だと思ってんだか。
妙子
フマジメな不良学生かと・・・
吼児
健康優良不良少年だから、保健室には長居出来ないんだよ。
妙子
へぇ〜・・・
GM
放課後になりますが。
葬介
なんか入れ替わり立ち代りでなんなんだけど、こっちが・・・
吼児
ははは、保健にな(笑)
葬介
あぁ。
吼児
ガンバレよ、手ごわいぞ。
葬介
いや、たまるような不埒な目的で行くのではない。
吼児
あぁ、オレは不埒だと思われてんだ。
葬介
あぁ。
吼児
わかった、行って来い。仄ちゃんは任せておけ。
葬介
それは・・・
吼児
不埒マン的に、まぁ。
葬介
冬木、仄のことを頼む。
妙子
ん?うん。
葬介
この猛獣のそばに置いておくのはちょっと・・・
吼児
猛獣とか・・・
妙子
・・・猛獣なんだ?
吼児
ん?いや、相手は選ぶさ。
妙子
相手を選んだら猛獣なんだ?
吼児
あぁ。冬木にはおとなしいから、安心しな。
妙子
それって対象外ってことかね・・・
セティ
つまり我々は論外ってことですかね。
妙子
いや、別にいいけどぉ〜。
葬介
まぁ相変わらずのエロスだな。とにかく頼む。というわけで行って来る。
妙子
はぁ・・・
セティ
がんばって〜(笑)
妙子
もっとイイ男たくさんいるしね!
吼児
あれがか!それがか!
妙子
いや、アレは・・・アレクくんは、外見以外はイイ男なんじゃないかと思うけど?
吼児
あーなんだ、だれか考えてる相手がいるってわけでもないのか。
妙子
んー好きな人ねぇ・・・別にいまんところは・・・いないかなぁ。・・・でもねぇ、最近まわりでおかしなことばっかり起こってんのよねぇ・・・
吼児
そうだろうなぁ、転校生はドボドボと入ってくるし。
妙子
ん?いや、そうじゃなくて・・・なんか・・・上から植木鉢が落ちてきたり、うめき声のようなものが聞こえたり、なんか見張られてるような感じがしたり・・・そんなことがあるんだけど、何でこんなこと話してるワケ?
吼児
ソレは多分、キノセイだからかな。
セティ
あ〜・・・そうだねぇ。
妙子
夢とかじゃないよ。ホントにそういう風な感じがするの。この前なんて、部屋の外から誰か覗いてたし。
セティ
それは・・・
吼児
ソレは・・・オレじゃないぞ。
セティ
何も考えずに「ストーカー」(笑)
吼児
ふむ・・・いつから?心当たりは?
妙子
だいぶん前・・・今年に入ってからぐらいかなぁ・・・
セティ
それは結構経つ・・・よねぇ。
妙子
だからちょっと・・・
吼児
電話とかでなんか言われたりなんてのは?
セティ
無言電話、サイテー。
妙子
電話とかはないよ。
吼児
ふむ・・・冬木ん家って、どの辺だっけ?
妙子
んーと、あの辺。
吼児
だれの家がどの辺なのかな・・・
葬介
わからんところではありますが。
妙子
いや別に、気にしてもらうほどのことじゃないから。
セティ
いや、そんなことないってー。だって・・・どう考えても刑事事件じゃ・・・ないかなぁ(笑)
吼児
いや、警察が扱うようになるには、もうちょっといろいろ足りないかもしれんが。
セティ
あー、そっかぁ。
吼児
「誰かが」ていうのがわからなかったらまず・・・無理か。
セティ
立憲とかしなかったら難しいんだっけ・・・
葬介
なんにしても、すぐに助けを求められるようにしたほうがいいと思う。
吼児
あれ、保健室行ったんじゃなかったの?
葬介
いや、なんとなく、そっちの話が気になったもので。
妙子
んー、ありがと。まぁ、そういうときにはみんなに助けを求めるね。
セティ
電話一本でやってくるのが、少なくともここに3人いるから!
葬介
うん、力になる。
GM
後ろで仄が・・・
葬介
仄も入ってるから、4人だな。というわけで、頼む。
妙子
うん。
吼児
頼まれたんじゃ仕方ないなぁ。
妙子
「オレに仄をクレ」とか言ったら殴るからね。
吼児
えーと、じゃあ「ボクに仄をください」。
妙子
じゃぁ・・・仕方ないから地獄突きで!
葬介
「聞こえたぞ、吼児!」とかいう声が(笑)
吼児
うわぁ・・・アレはアレでなんちゅーか・・・
妙子
いいから行って来い!
葬介
わかった、くれぐれも頼む。
セティ
えーと天国耳ていうの?あーいうのって。地獄耳じゃまずいんだよね。
吼児
でも天国ってなんか聞いてくれるワケじゃないから。
セティ
自分の都合のいいことしか聞こえないんだっけ。
GM
「心に棚」ってことですか。・・・んじゃまぁ、保健室ですね。
葬介
んじゃまぁ、ノックして。
みちる
どうぞ。
葬介
魔威葬介です。失礼します。
みちる
ふむ、今度はキミか。何か話でも?
葬介
ええ、そのために来ました。まぁ・・・こう言い出すのもなんなのですが、僕達はこちらの方に情報ソースがまったくないので、あなたを頼りにしてきたのです。
みちる
ふむ。
葬介
単刀直入に言ってもよろしいでしょうか?この界隈で起きている魔物関連の事件をなにかそちらでつかんでいますか?
みちる
う〜ん・・・それに関しては微妙なところだな。魔穴がどこに開いているかも未だに把握していないのだ。それに関しては神出鬼没としか言いようがない。
葬介
なるほど。
みちる
ソレを感知する力は今のところ我々にはない。キミたちのほうがあるのじゃないのか?
葬介
わかりました。ではなにかあったらこちらの方に連絡なりなんなりください。あなたのほうの仕事と、こちらの方のすることと利害は一致するはずですので。
みちる
・・・どうかな。キミの知らぬところでキミの上の思惑が走っているかもしれんぞ?
葬介
そうかもしれませんが、そんなことを考えるほど頭の出来がよくありませんので。
みちる
ならば考えるべきだな。私はそれほどお人よしではない。情報が欲しいならば、それなりに信用されるようにしてくれんとな。
葬介
・・・
みちる
いまのところは信用している。ただ、キミの組織と利害が一致するというのは、なにかの間違いだ。少なくともキミとは利害が一致している。それぐらいだな。
葬介
今は利害が一致している。それだけでは不満ですか?
みちる
不満か不満じゃないかは、後々の話だろう。後で不満が出来たからと言って、それを撤回できるわけでもあるまい。
葬介
そうですね・・・わかりました。
みちる
キミも、キミが所属している組織のことは把握しておくべきだと思うが?裏でいろいろやっている連中だ、「魔族を狩るためだ」などという奇麗事だけで動いているわけではあるまい。
葬介
そのことで少しお聞きしたいことがあるのですが・・・今日入ってきたアレクという人物、アレはなんなのです?
みちる
おや、聞いてはいないのか?
葬介
いえ、おおまかなことは聞きましたが・・・
みちる
まぁ調査段階ではそれほど多くのことが知れているわけではないが、ローマから派遣された熾天使(してんし)だと聞くが。
葬介
・・・・
みちる
まぁ、熾天使という言い方は適切ではないな。なにせ本当に天使もいたりするのだから・・・この世界では。
葬介
それは知ってる情報でしょうか?
GM
いるという話は聞いている。ただ実際に見たことはないな。まぁいわゆるローマ法王庁における退魔機関に所属している者の総称だ。その中で力のある者を熾天使という。
葬介
なるほど。
みちる
アノ若さでその座まで登りつめるとは、よほど力を持っているのだろうな。
葬介
どちらにせよ、なにかの思惑があって派遣されたのですよね。それはつかんで・・・
みちる
そこまではまだわからない。なんせローマは秘密主義だからな。
葬介
それは耳が痛いですねぇ。・・・まぁ、わかりました。
みちる
だから潜入もさせやすい。キミの情報はそのようなところから出たものだ。・・・まぁこれをローマ(むこう)に知らせるかは、キミにまかせるが。
葬介
いえ、こちらとしては今の関係をねじれさせるようなことはしたくないのです。このことはヒミツにしておきますよ。
みちる
そうか。まぁ、いいだろう。で、ほかに聞きたいことは?
葬介
いえ、今日はこのぐらいでよいです。何か聞きたいことがあったら、改めて電話しますので。
みちる
聞きたいことだらけだとは思うが、キミといい、貫穿といい、私を知恵袋のようにして使われるのもなにか困るものがあるな。
葬介
申し訳ありません。そこのところは注意します。
GM
一応RPGなんだから。
葬介
うぐっ!(笑)
みちる
・・・・話しにくいこともまたあるということだ。それだけはわかって欲しいものだ。
葬介
わかりました。
みちる
じゃあ、気をつけて帰りなさい。
葬介
それでは、失礼します。・・・・・まぁ、帰ります。
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